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検査でわかる寄生虫

回虫(かいちゅう)、鈎虫(こうちゅう)、鞭虫(べんちゅう)、条虫卵じょうちゅう)などの一般的な検査でわかる寄生虫は当たり前のこと、専門的な検査方式により、発見しずらい原虫なども見つける本格的な検査となります。

検査でわかる寄生虫は数十種類以上あります。その一部をご紹介します。
ペットの寄生虫ですが、人に感染すると本当に恐い病気になるのがわかります。

【寄生虫名】 イヌ回虫・ネコ回虫
【病名】 イヌ(ネコ)回虫幼虫症
【対象動物】 犬・猫
【感染経路】 糞・経口
【動物の症状】 多くは無症状・食欲不振・下痢
【主な人の症状】 肝機能障害・視力障害・失明
【主な寄生部位】 肝臓・眼球
【その他】

【寄生虫名】   イヌ糸状虫(犬フィラリア)
【病名】 肺イヌ糸状虫症・肺外イヌ糸状虫症
【対象動物】
【感染経路】
【動物の症状】 咳・食欲不振・呼吸困難など多岐にわたる
【主な人の症状】 塞栓性肺梗塞・皮膚爬行症(皮膚の下を虫が這う症状)
【主な寄生部位】 肺・皮膚
【その他】 犬から直接は感染しないが、感染している犬が蚊に刺されると、その蚊を介して感染がおきる。

【寄生虫名】   鉤虫
【病名】 鉤虫症
【対象動物】 犬・猫
【感染経路】 糞・経口・皮膚接触
【動物の症状】 食欲不振・血便など
【主な人の症状】 点状皮膚炎・皮膚爬行症(皮膚の下を虫が這う症状)
【主な寄生部位】 皮下
【その他】

【寄生虫名】   うりざね条虫
【病名】 うりざね条虫症
【対象動物】 犬・猫
【感染経路】 ノミ
【動物の症状】 多くは無症状
【主な人の症状】 小児や幼児の下痢
【主な寄生部位】 消化管
【その他】 犬猫から直接は感染しないが、感染している犬猫がノミに刺されると、そのノミが人の口に入ったときに感染がおきる。

【寄生虫名】   ジアルジア
【病名】 ジオルジア症(ランブル鞭毛虫症)
【対象動物】 犬・猫・ハムスター・猿
【感染経路】 糞・汚染された水・経口
【動物の症状】 ほとんど症状なしか下痢
【主な人の症状】 腹痛・下痢
【主な寄生部位】 消化管
【その他】

【寄生虫名】   赤痢アメーバ
【病名】 腸アメーバ症・腸管外アメーバ症
【対象動物】 犬・猿
【感染経路】 糞・経口
【動物の症状】 下痢
【主な人の症状】 腹痛・出血性下痢・腸管壊死・脳膿瘍・肝膿瘍
【主な寄生部位】 消化管・肝臓・脳・肺
【その他】 猿と人とは相互感染があるが、犬ではむしろ人から犬への感染の可能性が高い。

【寄生虫名】   クリプトスポリジウム
【病名】 クリプトスポリジウム症
【対象動物】 犬・猫
【感染経路】 糞・汚染された水・経口
【動物の症状】 多くは無症状
【主な人の症状】 腹痛・下痢
【主な寄生部位】 消化管
【その他】

【寄生虫名】   トキソプラズマ
【病名】 トキソプラズマ症
【対象動物】
【感染経路】 糞・経口
【動物の症状】 多くは無症状(発症すると下痢・神経症状など)
【主な人の症状】 脳炎・水頭症・精神障害・運動障害
【主な寄生部位】
【その他】

【寄生虫名】   小形条虫
【病名】 小形条虫症
【対象動物】 ハムスター・ラットなどのネズミ類
【感染経路】 糞・経口
【動物の症状】 多くは無症状
【主な人の症状】 腹痛・下痢・多食・栄養障害・貧血
【主な寄生部位】 消化管
【その他】

【寄生虫名】   マンソン裂頭条虫
【病名】 マンソン孤虫症
【対象動物】 犬・猫
【感染経路】 汚染された水・トリ肉の刺身など
【動物の症状】 ほとんど症状なし(重症化すると下痢など)
【主な人の症状】 移動性腫瘤
【主な寄生部位】 皮下・頭蓋・心嚢
【その他】 犬猫から直接は感染しないが、感染している犬猫の糞に汚染された水が口に入ると感染する。トリの刺身やタタキなどからも感染する。

【寄生虫名】   糞線虫
【病名】 糞線虫症
【対象動物】 犬・猿
【感染経路】 糞・皮膚接触
【動物の症状】 下痢
【主な人の症状】 下痢・貧血・肺炎・点状皮膚炎・皮膚爬行症
【主な寄生部位】 消化管・皮下
【その他】

【寄生虫名】   大腸バランチヂウム
【病名】 大腸バランチヂウム症
【対象動物】 犬・猫・ハムスター・猿
【感染経路】 糞・経口
【動物の症状】 多くは無症状
【主な人の症状】 腹痛・下痢
【主な寄生部位】 消化管
【その他】


【その他の寄生虫名】

トリコモナス類
コクシジウム類
サルコシスティス
ブラストシスチス
肝吸虫
その他原虫類(アメーバ類など)
その他条虫卵(エキノコックス、胞状条虫など)

            ●検査によってわかる寄生虫は、約30種になります。



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