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(ズーノーシス)

 人獣共通感染症(ズーノーシス)とは、動物から人へ感染する病気のことをいいます。
 ペットとよりよい生活をすごすためには、飼い主さんが人獣共通感染症を正しく理解して、定期的に検査をすることが大切です。

▼検査でわかる寄生虫
 ●ズーノーシス予防は法律で飼い主さんの責任になっています。
 ズーノーシスの予防は2006年6月1日に改正・施行された動物愛護管理法で、飼い主さんは動物に起因する感染症の予防のために必要な注意を払うことが定められ、ズーノーシスの管理は飼い主さんの責任であることが明確になりました。
 人とペットとの間で起こり得るつらいズーノーシス感染を避けるためにも、ズーノーシスの正しい理解と定期的な検査が必要なのです。
 ●ペットから人への感染
例/犬回虫
 ワンちゃんが感染するルートは母犬からの感染と、経口感染があります。感染したワンちゃんの「うんち」を飼い主さんが処理しないで放置した場合、そこを散歩などで通りがかった他のワンちゃんがクンクン匂いをかぎ、その時に触れてしまい感染するのです。感染したワンちゃんは、幼犬を除き、特に症状が現れない場合があるので、飼い主さんは気がつきません。
 この回虫がワンちゃんから人にうつる経緯は過剰なスキンシップ(キスや食べ物の口移し)や、糞便からになります。
 『犬回虫』が人の体内に入ると、回虫は成虫になれずに体内を移行して内臓や眼に入り、幼虫移行症と呼ばれる様々な障害を引き起こします。
 ●色々なズーノーシス
 ワンちゃんを飼われている方であれば、狂犬病の予防注射、フィラリアの薬、ノミやダニの予防、混合ワクチンなどは通常行なっていると思います。
 しかし、ズーノーシスはそれだけではありません。
 最近でもたまに新聞などで話題になります、エキノコックスも大変怖いズーノーシスです。エキノコックスが人に感染した場合、5〜10年間自覚症状がなく、発症すると肝機能障害が進み、末期には重い肝機能不全となる怖い病気です。このエキノコックスのリスクを少しでもなくすために、定期的な寄生虫検査が大切になってきます。
 ●うちの子は大丈夫・・・・・
 回虫をはじめとする寄生虫は、ほとんどの飼い主さんが、「気持ち悪い」「清潔にしているからうちの子は大丈夫」などと思われているようです。そのため、まさか、うちの子にそんな虫が棲みついているとは想像もできないのです。
 しかし、回虫が愛犬・愛猫の中に忍び込んでくる危険性はとても多く、散歩コースや家のすぐそばに多くの寄生虫が潜んでいるのです。

 では、簡単なズーノーシスの危険度チェックをしてみましょう。

▼ズーノーシス危険度チェック

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