北海道の都市周辺に住むA子さんは、肋骨の下に膨満感と痛みを感じ、病院で受診しました。 実は4年ぐらい前から肋骨の下に膨満感を感じていたのですが、自然に治ると思ったのか放っておいたのです。 ところが、だんだん症状が強くなり痛みも出てきたため受診したということでした。
検査の結果、A子さんはエキノコックス症と診断され、医師から、肝臓の5分の3を切除しなければならないと宣告されたのです。
「なんとか手術をせずに治る方法はないでしょうか」と尋ねたところ、「駆虫薬を投与する方法もあるが、寄生虫の発育を押さえる程度であまり効果はなく、完治するには外科的に肝臓を切除するしかない」ということでした。 放っておけば重度の肝機能不全となり、黄疸・腹水などの症状を呈し、命を落としてしまうこともあります。 最終的にA子さんは手術を受ける決意をしました。 術後の経過は順調で無事に退院することができ、現在も元気で暮らしています。
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